「キダルト」って聞くけど、それって若い世代のこと?
40代の私が、昔好きだったキャラクターやおもちゃを買うのもキダルトに入るの?
ネコはい、含まれます!
前回は「キダルト」という言葉の語源や広がりについて調査しましたが、その途中で40代の私も「あれ、私キダルトに含まれてるじゃん」ってなりました。
また、最近よく耳にする「平成女児」ブームとも、重なる部分が…。
今回は、「40代もキダルトに入るの?」「なぜ大人になっておもちゃやキャラクターを買いたくなるの?」「平成女児との関連は?」という疑問について、調査データや最近の動きをもとにまとめました。
キダルトの語源の再確認
そもそもキダルト(Kidult)は、「Kid(子ども)」と「Adult(大人)」を組み合わせた言葉です。
元々は1940年代にはすでにアメリカで「大人と子供を対象とした番組の紹介」などで使われていた言葉です。


ですが、最近の日本では「子ども向けとされてきたおもちゃやキャラクター、ホビーなどを大人になってから楽しむ人や、その文化・市場」を表す言葉として使われています。
そこには「何歳まで」という明確な年齢制限があるわけではありません。
実際、最近のキダルト市場を見てみると、若い世代だけでなく30〜40代も重要な層になっています。
40代もキダルトに含まれる?
「キダルト」と聞くと、Z世代など若い大人を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、実際のキダルト消費はもっと幅広い年代に見られます。
2026年7月、東京・上野に大人をメインターゲットにした「トイザらス」のキダルト専門店がオープンしました
株式会社丸井グループの記事によれば、そのお店のオープン初日の売上は計画比386%!
そのお店の店長がTBSの取材に答えたところによると、来店客には20代後半から40代の女性が多いそうです。
また、HERSTORYが2025年に15歳以上の女性811人を対象に行った調査では、77.8%がキャラクターグッズやおもちゃ、「かわいいもの」を所有していました。
購入する理由として多かったのは、
「見ているだけで癒される」66.7%
「気分が上がる」58.6%
「愛着がある」56.7%。
おもちゃで「遊ぶ」というより、好きなものを飾ったり、持ち歩いたり、眺めたりする。
そんな大人ならではの楽しみ方が広がっているようです。



実際、40代の私も子供ができてからサンリオやたまごっちなどを見る機会も増え、懐かしくなり「私にも1個…」と買うことが増えたと思います。
なぜ40代になって、また欲しくなる?
では、大人になった私たちは、なぜおもちゃやキャラクターグッズに惹かれるのでしょうか。
ハピネットが2025年にキダルトに該当する18〜60歳の男女1,089人を対象に行った調査では、大人になってから自分用のおもちゃを購入したきっかけとして、
「懐かしい気持ちになって、つい手に取った」48.6%
「昔から欲しかったが、子どもの頃は買えなかった」27.6%
という回答がありました。
ここには、単に「今、子どもっぽいものが好き」というだけではない、大人ならではの事情が見えてきます。
子どもの頃は、お小遣いにも限りがありました。
欲しくても買ってもらえなかったものもあるし、シリーズを全部そろえるなんて夢のまた夢です。
でも大人になった今なら、自分のお金で、自分の好きなものを選べる。
昔欲しかったものとの再会は、単なる懐かしさだけではなく、子どもの頃には満たされなかった思いを、今の自分がもう一度満たしてあげることでもあるのかもしれません。
「平成女児」ブームとも重なっている


ここ数年、「平成女児」という言葉もよく見かけるようになりました。
平成に子ども時代を過ごした女性たちが、当時好きだったキャラクターや文房具、おもちゃなどを再び楽しむ動きです。
この「平成女児」という言葉は、キダルトとイコールなのでしょうか?
調べてみましたが、「平成女児=キダルト」というわけではないようです。
この2つは少し違うものを指しています。
「平成女児」は、平成に女児時代を過ごした世代や、当時のキャラクター・文房具・おもちゃなどを含むカルチャーを表す言葉。
一方の「キダルト」は、大人が子ども向けとされてきたおもちゃやキャラクター、ホビーなどを楽しむ人や、その文化・市場を表す言葉です。
つまり、「平成女児」は世代やカルチャーを軸にした言葉で、「キダルト」は大人になってからの楽しみ方や消費を軸にした言葉なんですね。
そのため、「平成女児がキダルトに含まれる」というよりも、平成女児世代が昔好きだったものを大人になって再び楽しむときに、キダルト文化と重なる部分がある、と考えるのが近そうです。
40代は平成女児なのか?
ちなみに「平成女児」には、明確な年齢や生まれ年の定義があるわけではありません。
SHIBUYA109 lab.では「平成の女子小学生が幼いころ夢中になっていたコンテンツや世界観」と説明しています。
しかし、メディアによっては2000〜2015年前後に小中学生だった世代を指すなど、使われ方には幅があります。
現在40代の女性も、平成初期から2000年前後に小中学生だった人なら、まさに平成に女児時代を過ごした世代です。
ただ、平成は30年以上続いたため、同じ「平成女児」でも年代によって懐かしいと感じるキャラクターやおもちゃにはかなり違いがあるでしょう。
また現在の40代でも後半になると、「平成女児」という言葉で盛り上がっているものにピンとこられない方も多いかもしれません。
ただ、子どもの頃に好きだったものを、大人になった今もう一度選ぶという点では、キダルトと重なる部分があるのだと思います。



私も平成の時代に少女時代を生きた組なので、最近の「シールブーム」にこっそり乗ったり、「たまごっちのミニチュアのキーホルダー」をスーパーで見つけて思わず買ったりしています(笑)
やっぱり、シール帳にかわいいシールが並んでいるのをみると癒されるし、たまごっちのミニチュアには「懐かしい!」と無条件にテンションが上がってしまうんですよね…。
40代もキダルトを楽しもう
今回調べてみて、「40代の私もキダルトに入るの?」という疑問の答えは、どうやら「はい」でよさそうです。
懐かしいものに再会したり、子どもの頃に欲しかったものを今の自分で選んだり。
40代にとっての「大人買い」には、そんな時間を越えた楽しさもありそうです。
大人になったからこそできる楽しみ方もあります。
私もこれからも、娘と一緒にシール売り場を覗きながら、ときどき自分の分も堂々と選ぼうと思います(笑)
まとめ
以上が、「40代もキダルトに入るの?」「なぜ大人になっておもちゃやキャラクターを買いたくなるの?」「平成女児との関連は?」という疑問について、調査データや最近の動きをもとにしたまとめでした。
もう一度おさらいしてみましょう。
・40代もキダルトに含まれる
・懐かしさや、子どもの頃に買えなかったことも購入のきっかけになる
・「平成女児」に明確な年齢の定義はなく、40代も含まれうる
・平成女児とキダルトは別の言葉だが、重なる部分がある
このブログでは、日常の中でふと気になった「これ何?」「なんで?」を、次に気になった人のお役に立つように調べてまとめています。
キダルトや平成女児など、最近よく耳にする言葉やカルチャーについても紹介しているので、気になる関連記事があればぜひ読んでみてくださいね。


参考資料
TBS NEWS DIG|おもちゃは“大人も楽しむ時代”に?! 拡大するおもちゃ市場を牽引する「キダルト」とは
丸井グループ|上野マルイのトイザらス「キダルト」専門店が好発進
女性インサイト総研 HERSTORY|約8割の女性がキャラグッズを所有。“かわいい”が購買を動かす新マーケット『キダルト市場』
ハピネット|キダルトに関する実態調査
SHIBUYA109 lab.|トレンド予測2024










